私がベビー&幼児サークルをやる理由

みなさん、明けましておめでとうございます。今年もさまざまな活動を通して多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております!

さて、今日は私の主催するロッテルダム親子会の成り立ちついて少し書いてみたいと思います。

はじまり・・

2017年10月頃から少しずつ始動したロッテルダム親子会、プロのダンサーとして働いていたバックグラウンドと、私自身の子供が小さかったこともあり、何か一緒にできないかなぁ・・そんな気軽な思いで始めたのがこの会でした。なので、どちらかというと体操やダンス、リトミック的要素を取り入れたものを考えていました。

私自身、初めての子育てを異国のオランダの地でする中で日々不安はありましたが、今の時代すぐにインターネットで調べることもできるし、無料で国際電話をかけて友人や家族に愚痴をこぼすこともでき、地元の保育園にも通わせていたので息子の発育に関しても幸いそこまで大きな心配を抱えることはありませんでした。オランダという教育先進国での子育てはある意味安心感すら覚えますよね。

ただ、その中でただ一つぬぐえなかった不安が子供の日本語でした。

私自身、日本生まれ日本育ちの日本人でありながら高校からアメリカに単身渡り、そのまま海外生活を経ているため、海外生活はすでに人生の半分を越えています。ネイティヴではないながら英語という言語は私の中でとても大きいのです。例えば私の仕事関係の研究や考え事などは英語で、生活や子育てに関することは日本語、など、使い分けています。私の手帳やメモなども英語と日本語が混ざっています。

バイリンガル?そんなにシンプルじゃない

自分がバイリンガルじゃないのにバイリンガルを育てるのって不安ですよね。

私も自分のことをバイリンガルと言っていいのやら、、でも、消去法でモノリンガルではないのでバイリンガルの端くれ、なのかなと思っています。ここで少し私の話を・・

言葉にするのは難しいのですが、私の脳内では英語と日本語は昔のラジオのチャンネルのようなもので、ダイヤルを回してぴったりくるとそっちの言語がクリアになり、切り替えるときもまたくるくるっとしてぴったりに、という作業が必要なのです。簡単に言ったら、切り替えが遅い!・・なので、正直通訳というお仕事が苦手です。。時々通訳としてもお仕事を受けているのですが・・(汗)

その背景には、私が英語を習得した背景が大きく関わっていると思っています。前述の通り、私は10代で単身アメリカに渡り、当時はダイヤルアップのインターネットがあるくらいで国際電話はフォンカードというものを買って一回5〜10分程度、月数回実家にする程度。その他、周りに日本人はゼロ。日本語を話すことはなく、寮生活でしたので朝から晩まで耳に入るのは英語のみ。日本から持って行った小説を読むことはできても、そんな時間はなく、目にするのもほぼ英語寝ている時みる夢は英語、独り言も英語、考え事も英語。(悪態は日本語でしたが!笑)そんな日本語と英語を切り替える必要が一切無い中で英語を習得したのです。

それは、今、私が育てている自分の子供たちの環境とは大きく違うわけです。子供達は私とは日本語、外出してももちろん私と一緒なら日本語ですが、例えば保育園に着けば先生とオランダ語を話しながら私には日本語で話します。切り替えができるバイリンガルです。全く私とはシステムの異なるタイプ・・。

正直、うちの子達が大人になった時の日本語能力は想像できません。生い立ちや環境によって、ハーフ、海外育ち、バイリンガル、と言っても、一人一人に宿る言語の使い方は人それぞれ。

だとしても、言語を習得するには・・

お母さんが日本人で、オランダで生まれ育った子供と言っても家庭や方針、環境により大きく異なる・・ことは大前提。だとしても、言語を習得するには『トライ&エラー』以外に方法はありません。

話す機会や聞く機会が多ければ多いほど、それは情報としてストックされ、情報が多ければ多いほどスラスラ使える。

実は私は英語を教えることもしています。相手が子供でも大人でも、真面目さでも記憶力でもなく実践量である、ということを実際に見て、痛感しています。どんどん使う人はどんどん伸びる。

うちの子達も含め、海外で育つ日本人が日本語を話す機会は多くありません。たとえ、うちのようにお母さんとは(家では)日本語、を実践していても、使うボキャブラリーは限られてしまいます。私も例外ではありません。気づかず、子供達が知っている言葉だけを使って話してしまいます。

息子が『ぼく』と言った日・・

うちの息子が3歳になったばかりのころからうちに日本人のベビーシッターさんに来てもらう機会が増えました。週1〜2回、数時間。1週間目からすぐに息子の日本語に変化を感じました。

今まで教えたこともなかったのに自分のことを『ぼく』と言ったのです!

それだけでなく、他にもたくさん、今まで私が赤ちゃん言葉で呼んでいた物の名前、ブーブなどを、「くるま」や「じどうしゃ」と言うようになったり。息子の2歳下に娘がいるため、わんわん、ブーブなどの赤ちゃん言葉を未だ日常的に使っていた当時、正直ハッとしました。

他にも「今日」「明日」という、概念として捉えるべき言葉を今まで私は使っていたものの、息子が言うことはなかったのに、シッターさんに来てもらうようになってから使うようになっていたり。きっといろんな人が使うのを聞いて本当の意味で理解、腑に落ちたのでしょう。

ここで、私が気づいたのは、インプットの数です。

腑に落とす!にはたくさんの人に会うこと

子供達はお母さんが言っている言葉を情報としてストックしています。本人が発しなくても理解している言葉の数はとても多いのです。でも、いざ使うとなると意味がはっきりわかっていないと使いにくい・・その壁を越えるにはいろんな場面でその言葉が使われていることを見聞きし、言葉の意味を『腑に落とす』工程が必要です。

小さいうちに覚える言葉のほとんどが、物の名前です。そこから、色や時間(今日、明日など)、気持ち(かゆい、チクチクする、など)、状態(濡れている、ザラザラする、など)、概念として捉えるべき言葉を習得します。特にここで、インプットの量が影響する、ということが自分の子供を見ていてわかったことです。

楽しく、勝手に日本語が習得できる場を作りたい

『は〜い!勉強ですよ!座って!』ではなく、ぺちゃくちゃ喋りながら、気づいたら語彙が増えている。語彙が増えるといろんなことがお話しできて楽しい!

そんな、本来、日本に住んでいれば当たり前にあるはずの状況を作りたい。そんな思いが強くなり、ベビー&幼児サークルをやることになったのです。

前置きが長くなりました(汗)

うちも使っていますが、テレビで日本語の番組を見せたり、日本語の絵本を読み聞かせたり。でも『ぺちゃくちゃ喋ったり遊んだりしている間に気づいた語彙が増える』環境って家庭では作れないんです。補習校へ行ったり、日本の勉強を通信教育で追ったりすることとは全く別ジャンルと考えてもらって良いと思います。

正直、赤字覚悟のボランティアに近いこの活動(汗)自分の子供ためにあったらいいな、がことの発端ですが、それはきっとほかの子供たちにも良いはず!そんな思いで細々とやっています。もし少しでもご賛同いただけたら、ぜひ、会に参加したり、もし難しければFacebookページへのいいね!だけでも励みになります。

今後ともロッテルダム親子会をどうぞ宜しくお願いします!

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