こんにちは、Learning FacilitatorのMAIです。
私はFeldenkrais method とNLP(神経言語プログラミング)という二つの学習システムを学び、教えています。他にもヨガ講師や、ダンサーとしてのバッググラウンドを生かした活動もしています。
そして私自身、2児の母です。3歳半と1歳半という2歳差幼児と日々戦っています。
育児=学習サポート、と捉え、学習システムを専門とする立場からこのブログを書いています。
ママ置いてけぼり現象
「1歳は赤ちゃんじゃない」という記事でも書きましたが、子供の成長は大人が思う以上に早いのです。生まれてから12ヶ月までの赤ちゃん期には体重は3倍近く、身長は30センチちかく伸び、目に見える成長が大きいですよね。
12ヶ月〜18ヶ月あたりで歩き始め、少しずつ言葉を発するようになってくる自我の芽生え(aka イヤイヤ期)から身体の成長のスピードは少し落ち着きます。始めの12ヶ月に比べると洋服のサイズアップの頻度も減り季節を越えて同じサイズを着せられる、というのは誰もが経験するところではないでしょうか?
そこで、起こりがちなのがママ置いてけぼり現象です。
お子さんの見た目に大きな変化がないからと、赤ちゃんのときと同じように接してしまう状況のことです。
お世話から学びへ・・
身体の成長はまだまだ18歳くらいまでは親の役目として食事や健康に気を配っていくべきです。食べるものに気を使ったりするのと同じように、このあたりから目に見えない成長も時に促しサポートしていくことも重要だと考えます。
どんな風にお子さんに声をかけていますか?
新生児から話しかけたほうが良い、といいますから「オムツ替えようね〜」「おいしいですか〜」「上手だね〜」とママ達はたくさん声をかけてきていると思います。でもその声のかけ方って返事がないのを前提とした、ある種、独り言のような声掛けではないでしょうか?
それを意識的に返事の必要な声掛けに変えていく必要があるのです。
オムツを変えるときもウンチをしているのを知っていたとしても「オムツ替える?ウンチ出た?」と聞きます。そしてまぐれでも良いので返答のように声を出したり、頷く/首振るなどのリアクションを見てから「そっか〜じゃあ替えようね〜」と会話形式に。何度も聞いてまぐれの「う〜」とか「あ〜」でも良いので何かしらの返答を待ってから返事をして行動してみると良いと思います。
今まではパンとおにぎりと両方見せて手を伸ばしたほうをあげていたなら、一個ずつ見せながら「パンにする?おにぎりにする?こっち?こっち?」と子供に決定権を委ね、これまた始めのうちはまぐれでも良いのでどっちか反応を見せたほうを与えます。これも嫌がらない程度にしつこく返答があるまで聞きます。
でも、子供ですので食べ始めたら「やっぱりアッチがいい〜」なんてこともありますが、その時も替えてしまう前に話をしてください。「さっきママ聞いたよね?◯◯ちゃんはこっちがいいって言ったよね?」と。
この二つの例をとっても、社会生活において必要な学びです。自分(子供)の言葉が変化をもたらす、自分(子供)の決定は意味を持つ、という大事な学びにつながります。
自己肯定感
これは今やさまざまな分野で注目されている「自己肯定感」を育むという部分でも大きく影響してきます。自己肯定感とは自分の意志を知り、認め、伝え、相手が理解をし、相手もそれを尊重してくれる、という繰り返しでも生まれていくものです。
日本人に自己肯定感の低い人が多いのは意志を伝える、という始めの部分を重要視しない文化や教育からなのでは、と私は思っています。
言葉の発達
そしてやはり忘れてはならないのが、言葉の発達です。イヤイヤ期が始まったらどんどん言葉を覚えさせてあげてほしいと思います。
これは、発語が早い方が良い、ということではありません。言葉の理解、という意味です。
言葉を覚えるためには話すことの重要性(言語の意味)を伝えなければいけません。そこにおいても、子供に返事を求める声かけは、ぼくの反応でママが動いてくれる、という成功体験に繋がり、さらに言葉を覚えたらもっと伝えられる!伝えたい!となると思うのです。
ママが置いてけぼりにならないために
お子さんの小さな変化・成長に気づくことが一番大事になります。◯歳◯ヶ月だからこれができないと、◯◯ちゃんはこれができるらしいからうちの子も、という発想はナンセンスです。
もちろん目安にはなります。でも例えば色の概念などわかる子は2歳くらいで理解しますが、遅い子は4歳頃までわからない子もいます。トイレトレーニングなども年齢は様々で、早ければ良い、というわけではありません。ただ、その時興味がないから、そんな理由の場合も多いのが子供の成長です。
お子さんの変化・成長に気づくためには観察です。観察するためにはある程度本人にやらせてみることが必要になります。いつでもママが先回りしてしまわないように、時間と環境に余裕があるときには手を貸さずにやらせてみることも大事ですね。
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1 thought on “お子さんの成長に付いていけてますか?”