こんにちはLearning FacilitatorのMAIです。
私はFeldenkrais method とNLP(神経言語プログラミング)という二つの学習システムを学び、教えています。他にもヨガ講師や、ダンサーとしてのバッググラウンドを生かした活動もしています。
そして私自身、2児の母です。3歳半と1歳半という2歳差幼児と日々戦っています。
仕事柄、0〜4歳のお子さんとママという親子さんセットにお会いする機会がとても多いのでその経験を元にこのブログを書いています。
海外子育てをしていると直面するのがバイリンガル・マルチリンガル育児です。一口にバイリンガルと言っても、育つ環境、家庭内の言語、その子の能力、学習スピードなど100人いれば100通りあります。
私は海外で育つ多くの幼児とその親御さんと接する機会が多く、相談を受けることも多いのですが多くの親御さんに言えること、それは、
バイリンガルについての知識がない
ということです。
これからお子さんを迎える方も、現在バイリンガル育児真っ只中な方もぜひ読んでみてください。
何を参考にする?
多くの親御さんはモノリンガル、すなわち日本語を母国語として、第2言語以降はある程度の年齢になってから覚えた、という方です。そうすると一体バイリンガルってどうやってバイリンガルになるのか、わかりませんよね。
そこで、みなさんやってしまうのが、周りにいる自分の子供より少し上の年齢の知り合いの子供さんなどを参考にしてしまうのです。
ここには大きな落とし穴があります。
それは、参考にしているそのお子さんだって、大人になった時どの程度のバイリンガルになっているかまだ未知数だからです。
バイリンガルのレベルは分類できないくらい複雑であることを知る
バイリンガルと一口に言っても、レベル、特色、さまざまです。子供の頃からほぼ完璧に半々の環境に置かれ、読み書き、スピーキング共に両方同レベルで母国語レベル、という、いわば理想的なバイリンガルはあまりいません。
例えば、私の知り合いには10歳で家族とアメリカに渡り大学まで現地校を卒業した人がいます。その方は、日本語話す時アクセントもなく一見普通の日本人ですが、内容が複雑になると日本語の語彙力が低いことがわかります。勉強や仕事では英語でしかできない、と彼女は言います。頭で考える時にも英語を使っているので日本語で仕事の話をするのはすごく難しい、と。
このようにバイリンガル、マルチリンガルと言ってもその人の育った環境でとても複雑に変化する、ということを知る必要があります。
完成形を参考に
先ほど、子供さんを参考にするのは最善ではない、と書きました。では何を参考に育児をするべきか、それは、
完成形である、大人です。
バイリンガルの成人(16歳以上)を参考にすると、子供の頃の話を聞くことで、この結果を産んだ環境、過程を垣間見ることができます。できればより多くの体験を聞く、下調べをすることでバイリンガル育児、そしてバイリンガルとは・・という部分が見えてくると思います。
バイリンガルは自然にはできない
残念なことにここまでで書いた、バイリンガルについて知る、という下調べをしていない親御さんが多く見受けられます。未知の世界すぎて、海外で育てればバイリンガル、と思っている方も多いのが現状です。
バイリンガルは自然にはできません。親が知識を深めることが第一のステップです。