こんにちはLearning FacilitatorのMAIです。
私はFeldenkrais method とNLP(神経言語プログラミング)という二つの学習システムを学び、教えています。他にもヨガ講師や、ダンサーとしてのバッググラウンドを生かした活動もしています。
物事のマスターになることは違いがわかるということ
「違いがわかる」と聞くと、ダバダー♪違いのわかる男へ・・ネスカフェゴールドブレンド、を思い出す世代です笑。
そんなことはさておき、、、スポーツ、芸術、仕事、趣味、すべてに置いて、マスターになるということは小さな違いがわかるほど、その分野での経験と知識が豊富になることだと思うのです。
例えば料理を例にあげてみます。
料理初心者だけど、レシピ通りに正確に美味しく作れる人、
こだわりの味を追い求めているプロのシェフ、
当たり前ですが、前者はレシピがなければ作れないし、少しアレンジを加える、、、なんてこともできません。それが後者になると、味と見た目を想像して入れるべき調味料や調理法が見えてきて、想像の味に近づけることができ、応用も自由自在です。。ある意味後者は実験に実験を積み重ねてきた研究者です。
この2名の大きな違いは「違いを知っているか否か」なのです。
砂糖とみりんどちらを入れるのか、味が整わない時に塩を一つまみなのか醤油を垂らすのか。砂糖もみりんも甘味調味料、塩も醤油も塩味だからあまり変わらないだろう、と思うのが素人。どちらも風味に特徴があり、なんなら、醤油は醤油でも何種類も使い分けるシェフもいるでしょう。
経験年数や回数ではない
年数が長ければみんなプロのシェフのようになれるかといったらそうではありませんよね。主婦を何十年続けて毎日料理をしていたとしても味にこだわりがない人もいます。はたまた若い腕のよい料理人もいるわけですから、回数や年数でないことは確かです。
ただただ回数や失敗を重ねるだけでなく、小さな違いに気付き、吟味するということがマスターへの道です。
講師として見てきたもの
私はフェルデンクライスメソッドの他に、ヨガやバレエ、英会話を教えています。何を教えていても言えることは、初心者さんは習うこと全てが新しいので初めてレッスンからぐんぐん吸収し成長しますが、徐々に減速して人によってはピタッと止まってしまうことがあります。それはおそらく誰もが何かを始めるとぶつかる壁です。
それは「積み重ね」であるはずの練習が「繰り返し」になっている状況で、残念なことに自分の成長が止まっていることになかなか気づかない人もいます。気づかない人は、大抵「楽しくなくなった」や「飽きた」という理由でやめていきます。
初めは積み木のように、新しい情報orテクニックという大きめの積み木を重ねて行く作業でワクワクするし自分の成長が手に取るように見えて楽しい物です。ですが、続けていけば新しいことばかりではなく、身につけるテクニックは詳細になり、積み上げる積み木も小さいものに。時には小さすぎて見えないくらいの物かもしれない、日によっては積み上げることができない日もあるでしょう。それでも少しずつ少しずつ積み上げていく。これこそが鍛錬です。
この積み上げる積み木が小さく小さくなっていく過程で身につけるべきなのが、違いを見る力、なのです。
違いはどうしたら見えてくるのか・・
エステサロンなどの広告でbefore/after写真ってありますよね。beforeとafterが一目瞭然なレベルで違いがないと広告になりません。うっすら遠目で見たら足が細くなってる・・かも??レベルだったら、誰も来ませんよね笑
でも、残念ながら日々の鍛錬とは一目瞭然のbefore/after からは程遠いわけです。それでも「繰り返し」ではなく「積み重ね」を続けるためには、
繊細な感覚を持つこと、
今まで「当たり前」と気にも留めなかった感覚を尊重すること、
をする必要があるのです。
こういう時間、現代を忙しく生きる私たちにはなかなか持てません。そして、多くの分野で回数をこなすことの方が重要と考えられています。
FIやATMをやってみるとこれこそが最重要なのではないかと気づいてもらえると思います。
私もバレリーナを志し、日々何時間も練習をしていたときにこの考え方ができていれば・・と思っているので、何かをマスターしようとする多くの人に伝わって欲しいと思います。