こんにちはLearning FacilitatorのMAIです。
私はFeldenkrais method とNLP(神経言語プログラミング)という二つの学習システムを学び、教えています。他にもヨガ講師や、ダンサーとしてのバッググラウンドを生かした活動もしています。
そして私自身、2児の母で、3歳半と1歳半という2歳差幼児と日々戦っています。前述の専門分野と実体験から記事を書いています。
BUMBO~バンボ~は使わないでください
早速ですが、断言させていただきますm(._.)m
必要ありません。買わないでください。
これは私だけでなく世界中の理学療法士や医師が弊害について言及しています。
理学療法士による記事 参照1:http://blog.dinopt.com/bumbo-is-a-no-go/
参照2:http://mamaot.com/beware-the-baby-bumbo-seat/
Youtube などの動画サイトでもBUMBOを勧めない動画がたくさん見受けられます。
なぜダメなのか?発達とは?
離乳食を始める生後5〜6ヶ月ではまだ自力でしっかりと座ることができません。それをサポートするこの商品、テーブルがついたものもあり便利そうではあるのですが・・
「一人座り」以外の全ての発達において(運動的、精神的発達)覚えておくべきは、
発達とは、その時が来ること
なのです。教えたわけでもないのに、いつの間にか一人座りができるようになったり、ハイハイができるようになったり、立つ、歩く、全てにおいて、その時が来るのが発達です。その大人が見る「いつの間にか」とは本当はいつの間にかなんかではなく、それまでに必要な学びや筋力をつけていた大事な期間なのです。
BUMBOはその点、一人でまだ座れない子を型のようなこの椅子にねじこむような形で無理に座らせている状態です。それは一人座りをするための筋力は養われませんし、筋力以外でも自力で座るためには多くの学びの段階を踏む必要があるところ、それをすべてすっ飛ばしてしまうことになるのです。
月齢の低い子供をBUMBOに座らせた時、椅子の中に体が沈み込むような姿勢になります。この写真の赤ちゃんは見るからに一人座りができる体ではありません。腰が沈み込み、背骨にものすごい負荷がかかっています。この状態を続けていれば、背骨の自然なカーブを形成することが難しくなります。弱い背骨、そして背筋が未発達のため頭の重さを支えられず首が縮こまり、肩が上がったような状態になっています。骨盤は後ろへ倒れた状態で体重がかかっているため、腰や股関節にも負荷がかかった状態です。
成長とともに一人座りができるようになった子供には当たり前ですがこのバンボのようなサポートは必要なくなります。もし、一人座り出来る子がこれをデイリーユーズした場合、転ぶ練習ができず、立ち上がるまでに必要な地面と自分の関係性、重力のかかり方について学ぶことができず歩くようになってからひどい転び方をしたり、怖がりになるかもしれません。
バンボは使ってないから大丈夫?
今回有名なこのバンボという商品を一例にあげましたが、クッション等でいつも背中を支えたりしていれば同じような状況になります。
やっと座れた赤ちゃんもまだ安定せず、見ていてひっくり返るのでは・・フローリングなどの床だと頭をゴン!と打ってしまうのではないか・・などと親心が働くものですが、ほとんどの場合そうはなりません。赤ちゃんって体を丸めてゴローンと転がるように転びます。(何か突然の衝撃が加わった時以外は)まあ、ゴローンが行き過ぎれば最後にゴン、となる可能性はありますが、ゴローンの時点で勢いは収まっているのでひどく打ち付けることはありません。
極端な物言いをすると、頭がゴンっと時々床に当たってしまうことより、バンボやその他のもので転ぶ練習ができないことのほうが、ずっとかわいそうなのです。
ちょうど一人座りが始まるのは生後半年くらいですが、早い子だったらそこから数ヶ月で歩き始めます。歩き始めたら・・・ゴン、どころの騒ぎじゃないんですわ・・( ̄▽ ̄;)その歩き始めた時に、上手に転べる練習と思って、思い切ってゴロンっとなったときに手を貸しすぎないでほしいのです。
「転ぶ」ってものすごく複雑な動きなのです。柔道では受け身といって、練習もしますよね。例えばバイクレースやスキー競技などのひどい転倒は、もし一般人が同じように転んだら必ずプロのアスリートよりもっと重症になります。赤ちゃんだって同じです。転んだ回数だけ転ぶのが上手くなります。
もちろん目を離す時はクッション等でガードしても良いですが、ママがそばで遊んでいる時はマットやカーペットを敷いたり、頭がゴンとなるところに手を添えて頭をキャッチしてあげたり転ぶ練習をどんどんさせてあげてください。
育児グッズはママのため?赤ちゃんのため?
便利な育児グッズが出回る中、正しい情報を得るのも難しくなっています。誰にとってどんな利点があるのか、を見極めることが重要です。
赤ちゃんが喜ぶこと=発達に良い、とは限らないのが難しいところなのです。
例えば、赤ちゃんは産まれながらに首も座らないくせに(言い方!笑)縦抱きが大好きですよね。頭が高くなること、遠くが見えること、はとても心地が良いのです。でも、それをしすぎると首座りを遅めることにもなりかねません。
バンボも同じような部分があります。安定して座る=手が自由になる。これは赤ちゃんにとって新しく、魅力的な状況なので喜ぶでしょう。そしてご機嫌な時間が長い=ママが楽できる。ヒットする理由もわかります・・。
今後も別の育児グッズについても書いていこうと思っていますが、基本、赤ちゃんが喜んでママが楽できる商品は、疑ってかかってください笑
もちろん中には、一石二鳥なグッズもあるかもしれませんが、疑うのはタダですよ。笑
↓こちらの記事もぜひどうぞ↓
こちら大変勉強になります。
ところで背中を支えるといけないとありましたが、バウンサーなども危険なのでしょうか?バンボはよく助産師さんからもよくないと聞くので使っておりませんでしたが、ベビービョルンのバウンサー使用しており心配になりました。。よろしくお願い申し上げます。
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コメントありがとうございます!
バウンサーをご利用とのことですが、必要の範囲での利用であればバンボほど神経質になる必要はないと思います。まだひとり座りができない月齢で、バウンサーの角度が調整できるのであれば、必要のない時は低めにしてあげてください。食後や絵本を見せる時など、起き上がらせる必要がある時もありますよね。赤ちゃんは起き上がった体勢を好みますがそれに応えて起き上がらせてばかりいると、起き上がらせてくれないとぐずる様になる子も多いです(縦抱きも同じです)。寝返りなどの床での動きが良い発達を促しますので、必要のない時で安全が確保できる時には床に置いてあげてください。
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