こんにちはLearning FacilitatorのMAIです。
私はFeldenkrais method とNLP(神経言語プログラミング)という二つの学習システムを学び、教えています。他にもヨガ講師や、ダンサーとしてのバッググラウンドを生かした活動もしています。
そして私自身、2児の母です。3歳半と1歳半という2歳差幼児と日々戦っています。
最近では育児に関連する日々の小さな疑問はスマホでピピっと検索すれば情報が入る便利な時代になってきています。誰もが一人目の育児では初心者、二人目、三人目だったとしても、「その子」の育児は初心者。マニュアルのない、手探りで進めることしかできません。
子供の成長見えてますか?
私も日々のレッスンの場などで親子さんを目にすると少し育児に関するアドバイスをすることがあります。私自身子供が二人いますが、別にエキスパートではありません。というか、そもそも育児のエキスパートっているのでしょうか?子供によって傾向があり、全ての子供に対し的確なアドバイスができる、ということは誰もできないのではないでしょうか?その子の性質を一番よく知るのはやはり長い時間一緒にいる親だと私は思っています。
子供の頃、年に数回祖父母の家を尋ねると親戚みんなに「大きくなったね〜」と言われましたよね。自分では、そして毎日そばにいる親には気づけない成長が久々に会う人にはよく見えるから。そして、その言葉は子供ながらに嬉しかったりしましたよね。これ、育児にも言えることだと思うのです。
初めは自分の分身のように守り、育ててきた子供の成長、近すぎて見えなくなってきているママさんをよく見かけます。そんな親御さんの代わりに私は「◯◯ちゃん、この前よりこんなことができるようになっているね!」と声をかけます。
育児とはその場での成長を見極めること
育児はガイド、サポーターのようなものだと私は思っています。ただ、観光ガイドのようにあらかじめルートやスケジュールを決められないのが育児。その場その場での成長を見極めて次のステップを準備してあげます。
さらっと書きましたが「その場での成長を見極める」、これこそ育児で一番大切なポイントだと思っています。
今、現在の状況が見えていなかったら、次のステップは見えてきません。育児書通りに行かないのが育児です。時に一般よりも少し遠回りをすることもあれば、周りが苦労する部分をなんなくクリアすることもある。それに一喜一憂している暇はないのです。
観察していますか?
観察、という言葉を聞くと小学生の夏休みの宿題を思い出しますね(笑)朝顔の観察、やりましたよね。観察とは前日と比較し日々の成長に気づき、次の成長を予期する作業です。
子育てにおいても、観察をすることで見えてくることは大きいと思います。「こうであってほしいのに!」という主観はさておき、どのような状況なのかを知り、改善案を加え実験、結果を踏まえ、また考える、の繰り返し。
例えば、「うちの子、抱っこじゃないとダメなの・・家事もできなくて・・」という場合・・・
- 抱っこ以外で落ち着いていられる状況をリストアップ
- 1のリストの共通点を探すことで趣向を知る
- 2を踏まえ改善案を考える 例)音の出るおもちゃを渡してみる、など
- 3を実践、毎回1分でも長く居られないかとトライアンドエラーを繰り返す
成長のガイドになる、ということは・・
正しいことを教えることだけが育児ではありません。もちろんダメなことはダメ、と教える事柄はありますが、それは育児の中でも一部ではないでしょうか。
それよりも、その子の成長をガイドするような・・日々、一歩先を、そしてさらにその先を見据えつつも、現状に寄り添うこと。
- 現状
- 一歩先
- 目指している先
この三点、どれも忘れてはいけないのです。日々のジレンマのなか、集中してしまいがちなのが「一歩先」
ちゃんとお昼寝してくれればいいのに、なんでお友達と一緒に遊ばないのだろう、発語もっとしないかな、ハイハイしそうでしないなあ、野菜も食べて欲しいよ・・・・
これらは「現状」が何か改善された状況ですよね。改善策を見つけるためにもまずは「現状」に目を向けること。「現状」とは多くの場合「あたりまえのこと」です。あたりまえのことほど見落としがちです。
小学生のころの観察絵日記を思い出し、じっくり小さな成長を見てみることこそ次の成長に繋がりますよ。
2 thoughts on “観察することこそ育児だと思う”